配達員の仕事と屋台でトウモロコシ焼きのバイト

仕事



花見の時期に屋台でトウモロコシ焼きのバイトをする。



派遣会社にも大小あって、
面白い仕事を持ってくる事がある。

大手の派遣会社では扱わないと思うが、
屋台のトウモロコシ焼きの仕事を任されたことがある。


桜の季節である。



初めての屋台の仕事であり、
トウモロコシの焼き方など知るよしもない。

お袋が焼いていたのを見たことがあるだけで、
実際に自分で焼くのも初めてである。

焼きかたの手本を屋台のオーナーに一度見せてもらって、
後から自分で焼いてみる。

携帯コンロの火加減を調整しながら、
トウモロコシの焼け具合を確認しつつ、
後は特製のタレーに付けて出来上がりである。




簡単な作業である。

色々派遣会社での仕事の紹介を受けて、
車の製造や、ボルトなどを作った経験から考えると、
楽勝な仕事であった。

花見などの屋台などの飲食関係、
食べた事がある人はわかると思うが、


何故か外で食べるのは美味しい、



令和3年の桜時期は、
コロナ禍での影響で外出制限中などで、
人の出入りも少なかった。






例年だと桜の真ん中の芝生は、
所狭しとブルーシートを張り詰めた花見酒の人で一杯であった。

今年はコロナ禍で真ん中は立ち入り禁止になっていた。

コロナ禍以前は、
人盛りで結構トウモロコシも売れたものである。

案外に屋台仕事も夢があって面白い。
特定の工場での仕事より軽い気持ちで働ける。

トウモロコシを焼いていると色々な面白い人間もいて、
話を聞かせてもらっては、
楽しい気分になったり考えさせられる話も多々ある。

遊んでいるのか、
仕事をしているのか、緊張感もなかったりする。



やはり人が集まる場所には変な客も中にいた。





トウモロコシを1人で五本も買ってくれた酔っ払いがいて、
私が「賑わっていますね」と尋ねたら、

今日は俺の最後の日だ!と泣きそうにトウモロコシを頬張りながら、
モグモグと意味不明な事を喋っていた。


話を聞くと会社の金を使い競馬で大負けをして、
人生が嫌になったとの事でショゲっていた。

最悪ですね、

私もギャンブル好きなので何と無く共感してしまう。

そんな人間に同情したらダメですね、


なんや、かんやで面白い話も聞ける。

子供の客が来て300円で売ってくれと頼むが、
その値段で売ると私の方が赤字になるのでダメだと言ったら、
泣きベソをかくのでタダでヤってしまったこともあった。

良いことしましたね、
屋台のトウモロコシ全て無料プレゼントしたらモテたのにね、



変な意味でブッサイクな人間の顔でも、
屋台の明かりにてらされると、
肌艶もよく見えるので大概の人は綺麗な顔に映る。




風俗嬢も店の客などと連れてはトウモロコシを買ってくれた。

女子が街灯や屋台の明かりで、
艶やかに綺麗に目立つので、
トウモロコシ焼きの私としては気持ちも弾む。

花見客の女子もアルコールのせいで軽口になり、
何となく友達雰囲気であり楽しい仕事とも言える。







愛知から新潟へ新潟から福岡へ福岡から愛知まで配達仕事。




派遣会社の仕事でもいい時もあれば悪い時もある。

今でも忘れられない仕事があった。

この仕事は難儀だなぁ、と言う反面、
逆に運転が好きな人には長距離運転なので楽しくもあった。




セイブン
セイブン

小さな派遣会社では、
案外に面白い仕事が舞い込んでくるのである。








その仕事も飛び込みの仕事で、
愛知の岡崎市にある通販会社からの仕事の依頼であった。

内容を簡約すると、
岡崎から新潟の中之島に行って、
そこのお客さんから商品である品物を引き取ってきて、
福岡の太宰のお客さんのところへ届けると言う仕事内容である。
商品の中身は坊さんの着る袈裟で、
対して重量ではないのでそこだけ救いとも言えた。







手短に話したけれど、
この仕事はかなりハードな仕事であった。


セイブン
セイブン

逆に楽しい仕事とも言える。




運転の仕事をしていると、
工場の仕事とは違い運転中にタバコは吸えるし飲み物は飲めるし、

緊張感は伴うが休憩時間の感覚もある。





工場などの仕事を任されると、
工場での作業時間は辛く長く感じることがある。

運転の場合は時間が早く感じられる、
私の場合は運転手の仕事の方が合っている感じがする。






今思えば長距離運転手を目指して頑張れば、
違った人生があり得た気がする。

元々旅行好きだったので、
若いときにその事に気がつけばと思うのである。


しかし、
ギャンブル狂の自分には、
どちらも変わらない人生かも?






下手すれば専属の運転手になっていれば、
もっとギャンブルにハマってた可能性もある。



話は戻るが、
この仕事は10日間くらいかかった。

道中に幾らかの困難が伴う、


まぁ、、仕事は大概に困難を伴うのである。



最初の困難は岡崎から東海道北陸自動車道に乗って、
富山へ行く途中の事である。


ホワイトアウトなる現象に遭ったのである。
(ホワイトアウトは吹雪などにより視界が奪われてしまう気象現象です)







東海道北陸自動車道は4月でも雪が少し残っていて、
車を運転している時に、
いきなり吹雪とともに雪が舞い散り、
目の前の視界が奪われて前が見えない最悪状態に陥った。

出来事は一瞬だったので恐怖に陥る。





取り合えず冷静にと自分に言い聞かせて車を減速しながら、
ブレーキランプで後続車に注意喚起しながらユックリと走らせた。

ルームミラーで後続を確認するが雪で、
確認できずにそのまま徐行しながら車を走らせる。



しかし!雪一色で前が見えない!


雪対策もしていないノーマルタイヤである。


急ブレーキでアイスバーンなどで、
ハンドルが制御不能になる可能性が高いので、
後続車を気にしながらユックリとユックリとブレーキを軽く踏む。








これまでに何度となく雪道や暑い日のアスファルトでのスリップを、
経験したことがあるが前方が見えないのは初めてである。

何となく冷静に対応はできた。


目先が見えない状態で40キロぐらいに減速をしながら走っていて、

フッと気が付いたのであるが
右側の中央線のガイドポストの蛍光がボンヤリ見えたので、
それに沿って車を走らせる事に気が付く。


一瞬、俺って天才かと疑った。


これって?雪道を走るときの一般常識なの?

もしかしたら、雪国での緊緊急の時はそれが正解かも?



取り合えず前が見えない状態で車を走らせた。







普通ならば車を幅寄せで止めるべきであると思えた。

止めて様子を見ようと考えたが、
後続車にブツけられる可能性があるので、
止まらずにそのまま徐行しながら走った。

下手に幅寄せすれば見えない壁にぶつかるかも知れない。


ヒャ汗もんでの車の運転である。







愛知県を出たときは桜の季節なので、
ノーマルタイヤでそのまま東海道北陸自動車道の走行であった。


途中で雪が降ってきたので、
会社に電話をかけてチェーンを買う許可をとるが、
結局、仕事が終える最後までチェーンなしの走行であった

富山あたりで北陸自動車道に乗りつぎ新潟は中之島で降りた。

高速道を走っているときに、
日本海が綺麗映えして感動を覚えたような気がする。





高速から出て2時間近く目的地を探しながら、
何とかお客と会う事ができた。

会えたのは、
夜中の11時くらいで商品をもらって、
そこから高速に乗って福岡の太宰までの長旅である



余談であるが、
岡崎の通販会社の支持では新潟の中之島で商品を引き取って、
お客様の支持に従って行動してくださいとの話であったが、

その後の行き先は知らなかった。



まさかの新潟から福岡とは、、




何度か?
お客様に品物は何処に届けたらよいかと確認したら、
戸惑いもなくお客様は、


「福岡」です。




耳を疑って「もう一度聞きなおす」

何処ですか?

「福岡」です。

はっ!???


ここは新潟です、福岡は遠く離れた九州です。



もう一度、聞いてみました。

何処ですか?

返ってきた返事は間違いなく、
福井県でもなく、福島県でなく、「福岡県」であった。




預かった品物を愛知県に持ち帰り仕事は終わりと思ったが、
世の中は、そう簡単には行かないものである。

ここからが本当長い旅が始まる。



行ってらっしゃいw



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