サンドイッチマンと言われる職業があったけど、
最近は殆ど見えない。
サンドイッチマンと言うのは、
広告宣伝の手段の方法で自分の胸面や背中面の両方に、
あるいはプラカードなど手にもって、
宣伝用の看板を取り付けて繁華街など人目につくような場所で
歩くか立っているかの人間広告形態のひとつです。

私も大阪でサンドイッチマンのバイトをした事がある。

へぇ~何となく、人が大勢いる前で恥ずかしい気がする。

最初は恥ずかしいけど慣れたら人ごみの風景が見られて楽しい。

東京に住んでいる時に、
大阪の友達のところに遊びに行ったら、
友達がサンドイッチマンの従業主の送り迎えをしていたので、
仕事を手伝ってくれと誘われた。

初めてのサンドイッチマであったが、
難しいことは無いと言われ引き受けたのである。

サンドイッチマンの手段も色々あるんですね、
私の場合は駅前や繁華街の中で、
手に看板を持って立っているやり方である。

プラカードは長方形型で横が60センチくらいで、
縦は40センチくらいの板に棒を取り付けて、
その板棒が顔くらいの位置に来るような広告スタイルであった。

大概に風俗関係の看板が多かった。

話しに聞くと、自分が仕事探していますなどの看板もあったと聞く、

色々アイデアが出来そうだね、

テレビで見たけど、
ちょん髷スタイルで結婚募集の看板を掲げていた人もいたね、
私の配置はファッショーンマッサージの看板で、
店の斜め前の通りすがりの人に目立つような場所で立っていた。
看板には店の場所の矢印と店の軽い案内で、

余りにも過激な写真とかイラストは禁止であった。

イラストは過激ですね、

配置場所は日によって違っていて、
心斎橋、道頓堀、難波、辺りを任せられた。
繁華街では店の前で立つのでなく、
人通りが多い場所で立っている。

こんな事もあった。
土曜日の夜である。
若者が私の看板前に立ってジーッと看板を見ていたが、


看板見ているといると言う事は、最初から風俗に行く気満々だたのね、
そこで横槍のボッタクリ客引きが来て、
若者に、
この看板の姉妹店を紹介しますと言って、
自分のボッタクリの店に連れて行ってしまったのである。

へぇ~ボッタくりなら教えてあげれば良かったのに!
看板持ちの暗黙のルールに、
客引きなどと、
暗に話などしてはならないと従業主に言われていた。

トラブルの原因になるので見て見ぬフリの指示があった。
あくまでもサンドイッチマンは、
店の紹介で客引きなどとは別である。
そんな訳で若者に何も言わなかったのである。
しばらくしてから先程の若い人が私の方に来て、

10万円もボッたくられった!と涙声で近づいて来た。

じゅ!10万円も!

後から私に言われてもなぁ、、、と思ったのであるが、
ボッタクリの引き込み兄ちゃんが来た時に、

私も必死に若い人にアイコンタクトしたけど、、、

アイコンタクトしてけど相手は気が付かなかったのね、
変なトラブルに巻き込まれたりで、
サンドイッチマンのバイトも、
簡単に引き受けるものではないと感じた。

因みに4時間で5千円で、
当時のバイトの日当にしては結構いいとも言えた。

確かに当時の単価としては良い感じだね、
宿舎も見学がてらに見たが、
一部屋にいくつかのベッドが置かれいて、
従業員は、
ただ単に素泊まりするだけの部屋であった。


寂しいやら懐かしいやら昭和の匂いかなぁ。
昔あった職業が消えて、
昔に無かった職業が今にあったりで面白いと思う。


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