*非破壊検査とは検査をする対処物を壊すことなく、
その物の外見から欠陥や劣化の状況を調べ出す検査技術のことです。
原子力発電所の仕事は、
特殊な作業が多いので普通の人間にとっては、
殆ど縁が無いとも言える。
3月11日の東日本大地震の時に福島県の原子力発電所が爆発して、
その様子をテレビ中継などで見たときには、
これが現実なのかと恐ろしい気持ちにもなった記憶がある。
住民らの立退状況などの映像も衝撃的でもあった。
私も福島ではないが、
静岡県の浜岡原子力発電所や福井県の原子力発電所など、
出張で赴いたことがある。
原子力発電所での仕事内容は、
主に原子力の稼働をストップしての定期的検査である。
私が派遣からの依頼を受けた仕事内容は、
検査部門で非破壊検査と言われるもので、
溶接部分の検査や金属部の疲労検査などであった。
非破壊検査の種類には色々あり、
磁粉探傷検査、浸透探傷検査、
放射線透過検査、超音波探傷検査などがある。
それらの検査は物を壊さずに検査する方法で、
非破壊検査と呼ばれている。
検査する対象を分解せずに、
外から内部の探傷具合を調べる方法で、
特に溶接部分が多い。
パイプなどの繋ぎの溶接を終えた場合、
確実に接続部分が繋がっているのか確認するには、
目視だけの検査では心元ないのである。
検査の種類には、先ほども書いたが、
磁粉探傷検査、浸透探傷検査、
放射線透過検査、超音波探傷検査などがある。
検査には色々あるのですね、
シンプルな検査方法に浸透探傷検査がある。
浸透探傷検査の場合には、溶接部分に赤い浸透液を塗り、
しばらくしてから浸透液をキレイに拭き取る。
その後に白い粉スプレを振り、
毛管現象の作用で傷のある場所から赤い浸透液が浮き出て、
傷の良し悪しが分かると言うシンプルな検査方法である。
あくまでも私の場合は専門家でなく、
一般的な雇用なので専門的な知識は省いて、
従事するときの大まかな流れの話にとどまる。
ぶちゃっけな話し!
原子力の仕事内容は肉体的には楽である。
そんなに楽な仕事なの?
断っ断っておくが、福島の原発作業とは別な話である。
福島の作業内容は崩壊あとの処理が主な作業であり、
定修検査の検査とは違う。
この何年間、派遣会社募集の中にも福島の仕事募集は多い。
派遣会社でも福島の崩壊後始末の作業内容は、
伏せている派遣会社もあるので、
従事する時には確認して納得したうえで従事する。
募集において福島の原子力発電所の片付け作業なら、
安い単価ならやめた方が良いとも言える。
電力会社からの元受け会社には高い賃金が支払われているが、
下請けの搾取がひどい会社もあると聞く。
あくまでもココでの話しは福島でなく、原子力発電所の定期検査である。
原発の仕事は、楽な代わりにある種の危険が伴うのである。
建築関係や土木関係などの仕事にも危険が付き物である。
外部接触危険による打撲や骨折などのケガに、
私も何度か泣かされたことがあるが、
原子力発電所のケガの場合は、
その他に肉体の内部損傷などが伴う、
放射線と言う目に見えない損傷要因との戦いがある。
原子力発電所の仕事の内容そのものより、
放射線を受けて「ナンボ」の仕事であると言った方が分かりやすい。
だからと言って何もしないと言うことではない。
定期的検査には色々な職種の人間がいて、
仕事の内容にも順番がある。
自分らの仕事の順番が来る前に原子力発電所の中にある詰所で、
待機をすることになる。
その待機時間が大概において長いので、
人によっては退屈と言えば退屈とも言える時間である。
本など読むとか?新聞を読むとか?携帯を触るとか?
自分の所属の職長にもよるが、
漫画など読んでいるときや寝ているときには注意される時もある、、
考え方によれば自由な時間が満喫できるので、
勉強家なら待機時間に専門の本を読んでは、
自分のスキルを磨くことも出来るくらいに時間は有り余る。
10日間の待機をしては、
作業らしき仕事はなくて帰ったこともある。
変な言い方をすればラッキーと言えるね、
それでも高い単価を10日間分もらえるので、
平常な時には原子力発電所は楽な仕事と言える。
原発や石油コンビナートの仕事に慣れると、
工場の仕事や他の派遣からの仕事に従事するより、
本格的にこの仕事に従事した方が良いとも言える。
専門的な免許も習得すればなおさら良い。
一般に溶接とか足場組み立てなどの作業もあるが、
非破壊検査の仕事の内容は比較的に肉体労働ではないので、
良いちゃ良い。
福島の地震被害の後処理とは別な次元の話である。
福島の地震被害現場をテレビなどで見ていたが、
あの非常事態では作業員も大変だったと思える。
肉体的疲労よりは、
線量被ばくの方が高いので気になるところでもある。
普段の原子力発電所の仕事はそんなに線量を気にする仕事ではない。
あくまでも福島の原発は地震による崩壊の後始末である。
これは推測に過ぎないが、
福島の原子力発電所の仕事での従事者は、
人手不足状態とも言える。
何故なら、
原子力発電所の仕事従事者は個人の受ける放射線量は決まっていて、
1年間で受けた放射線量がある一定に達成すると、
しばらくは原子力発電所の仕事に従事できない決まりになっている。
(放射線物資から人体に受ける量を数値に表したのがシーベルトと言う)
そうなると慢性人手不足ですね。
人手不足の原因に原子力発電所の仕事の従事は、
何となく怖い印象がある。
テレビ映像などで見る限り外人さんも多い気がする。
今が稼ぎ時なのか?それともピークは過ぎたのか?
日本人としては、
広島や長崎の被爆の恐ろしさをテレビなど見ているので、
先入観での恐怖感が大きい。
話しによると地震のあとの最初の頃の原子力作業員のひと月の給料が、
100万円と言われてた時期があった。
被ばく線量が高い状態なので作業員は入れ替わりであったと聞く。
余談的な話であるが、
原子力発電所の仕事に従事していると、
放射線を浴びることにもなるが、
我々の日常生活の中でも常に自然放射線を幾らか浴びて暮らしている。
へぇ~日常生活でも自然放射線を浴びているの?
特に飛行機で日本からロサンジェルス乗っていけば、
自然に被ばくする放射線の量はかなりの量と聞く。
原子力発電所での従事者より、
被ばく量は多いとも言われている。
それから考えると、
原発の定期検査は被ばくを気にしないで良いとも言える。
大概に出張での旅館などの経費は無料で
娯楽と言えば旅館内での、
仲間内の麻雀が唯一の楽しみとも言える。
旅館の食事関係も充実していているので外食も控えて、
自然と金も貯まりやすい環境にはある。
大手の工場の仕事に従事するより、
原子力発電所の仕事で従事した方が良いと実感する。
原発の作業内容を細かに説明すると、
原子力内に入るときにも被ばくを防ぐ意味でも厳重な装備が必要である。
下記ほど厳重ではないが、、、、、
テレビなどで見たことがあると思うが、
線量を浴びないためには放射線防護服に着替える必要がある。
それがかなり面倒臭いが、
仕事の一環と思えば楽になってくる。
非破壊検査の仕事の需要は結構ある。
先ほどの磁粉探傷検査、浸透探傷検査、
放射線透過検査、超音波探傷検査などの免許を習得すれば、
原子力発電所内だけの仕事に従事するのでなく、
あらゆる検査部門の作業にも応用できる。
石油コンビナートなどの現場にも入ったことがあるし、
造船作業の現場にも入ったことがある。
非破壊検査はそれらの金属疲労の検査などに役立っている。
テレビなどでもお馴染みの徳川埋蔵金などの検査にも、
非破壊検査などの技術を見ることがある。
地中深く眠っている埋蔵品を地下を掘るのでなく、
地上から金属探知機などで検査するなどが有名とも言える。
下記の規模とは大きさが違うが仕事の宝探しにも夢がある。
コメント