名古屋放浪日記3(日雇い労働者やホームレスの病院)

自伝的小説

この物語は主人公が名古屋市の日雇いや派遣会社での仕事を、
転々としながらその日暮らしの生活を描いている自伝的小説です。

日雇い労働者やホームレスの病院事情。




目が覚めたらベッドの上であった。

疲れるようにグッタリと寝ていたのであろう
目が覚めたらテントの中でなく病院のベッドで
久しぶりにベッドの上からの天井を見上げたのである。

前回からの続き





前回ヤンキーらの襲撃で喧嘩になり反撃を狙ったが、
向こうも痛手を被ったが、こちらも鎖骨骨折である。






セイブン
セイブン

最悪である!(涙




襲撃のあった翌日の土曜日の夜に、
痛みに耐えながらテントの中で過ごしていた。

病院にも行く金もなく途方に暮れていたのだが、
夜中の大雨の日にボランティアの夜回りの人が来て、

テントの外からお茶を進められた。



さやこ
さやこ

奇跡的ですね、大雨の真夜中に見回りの人が訪ねてきたね、

セイブン
セイブン

うん、、すごい助かったよ。




御茶をすすめられて、ついでに体調を聞かれたのである。



セイブン
セイブン

自転車で転けて左肩を骨折したようですと言うと、



それは大変ですねと親切に救急車を呼んで下さったのです。








病院に着いたのが、日にちが変わって夜中の2時頃で、
病院は緊急外来専門なので受付を終えて直ぐに診てもらった。

レントゲンで調べたら鎖骨骨折でした。

その日は応急処置だけしてもらい。


セイブン
セイブン

次の日に役所の福祉課に寄って、
担当者に理由を説明して入院の手続きをしてもらった。





役所での手続きの記憶は定かでないが、
福祉課の個室で色々と話しをして、

診察券?だしき紙をもって病院に出かけた記憶である。



病院に着いたら入院の手続きをしてその場で入院となった。



入院生活と女との出会い。





病院の窓口で入院手続きをしてもらって
病室を案内されて病院から支給された下着や病衣を渡される。






余談であるが、何年後かに病院の事をインターネットで調べたら、
病院はすでに解体されて更地になっていた。



潰れたと思う。



ここの病院にも結構な思い出がある。



セイブン
セイブン

私も久しぶりの入院であり、
高校生の時に脚を骨折して入院した経験以来である。




病院は個室でなく大部屋で7~8人くらい患者がいて、
殆ど福祉からの紹介での患者さんが多かった。

屋上には入院患者の使用できる洗濯機や洗濯物を干せる空間があり、
屋上は気持ち良い風が吹いていた。

ここは入院患者が隠れて〇〇する秘密の場所でもあった。



セイブン
セイブン

まぁ、、私も後で世話になるけど、、

さやこ
さやこ

、、、、、、、







洗濯機は3台ほど設定されていたが殆ど使用中が多く、
確保するのにも大変な事であった。




セイブン
セイブン

風呂は一週間に2回ほどで順番を待つのが嫌だと思った記憶がある。


さやこ
さやこ

入院中での風呂は嫌ですね、


セイブン
セイブン

入院中はお金が心配である。



入院費は、
福祉を通せば必要が無いとの事でひと安心する。

入院すると、
名目では、下着とか病衣などの必要品購入の御金が、
ひと月に2万円から3万円?支給された記憶がある。



セイブン
セイブン

しかし、

甘えてはならない、世の中甘えると後で酷い目に遇う。
退院したら頑張って仕事しよう決意する。


さやこ
さやこ

そうですね、ギャンブルを止めて、仕事でお金を稼ぐことが大切ね、

セイブン
セイブン

仕事は頑張るけど、、、ギャンブルが中々やめられない!



看護師には親切な人がいればキツい看護師もいる。



キツい看護師になると大変であった。
患者をボロ切れのように扱う看護師もいれば、
賄いにも意地の悪い人間も人もいた。



しかし、
献身的な看護師や賄さんもいたのも確かである。




セイブン
セイブン

まぁ、、
福祉から来る患者も質が悪かったからね。





何年後にここの病院でボヤ騒ぎがあった。

病院側の関係者が患者への対応が悪かったと言うことで、
腹がたった患者屋さんが、
何階かに火をつけてボヤ騒ぎを起こしてしまったのである。

確か隣の空き地を建て替えたばかりと記憶にあるが、、、




セイブン
セイブン

予想できる事件とも言えたけど其の後に潰れたようである。


さやこ
さやこ

因果応報とも言えるのかなぁ?

兎にも角にもここの病院関係者の、
患者さんへの対応は最悪と言えた。




セイブン
セイブン

限度を超えていた気がする。



深夜に看護師が患者に大声で怒鳴りつけたりで、
極道の妻より凄い啖呵を切っていた。









こら!ええ加減にセンカイ!っとととと、、



さやこ
さやこ

怖いね。



患者も、患者だけど、、、
外で酒でも呑んで病室に戻ってきては、
グラグラになって喚き散らす人も言った。


セイブン
セイブン

最悪といえば患者も最悪で暴れる人間もいるし、、
病室や玄関先は祭りのようになっていた事もある。



警察出動!も何回か見せてもらい、
テレビドラマを生で見ているようなものだった。

兎にも角にも外来専門であり、
更に名古屋で1番の繁華街地区で、

飲み屋や居酒屋などが集中している場所であるため、
パトーカーや救急車のサイレンの音が朝昼夜うるさい。





セイブン
セイブン

グッスリと寝るどころでなかった。




普通の入院患者も益々に病気が悪化!





病院での午前中は点滴の時間で、
土日以外は、殆ど点滴をうてたような気がする。





時間は大概に1時間くらいで、
その時間帯に何も出来ないので健康な人には退屈な時間であった。




セイブン
セイブン

そのことから考えると、長い事入院されている患者さんは、
大変だと思う。





点滴が過ぎれば後は自由な時間で、
重症患者でなければ外出も可能である。

金があれば近くのパチンコ屋さんに出かけて時間を潰す人も多い。

金があればの話であるが、、

ひと月頃してからテントの張ってある、
白川公園に何しらか置き手紙でもないかと様子を見に行った。





何もなかった。

取り敢えず熱田に行った彼女がテントに様子を見にきて、
私がいなかったら困ると思うので、
テントの中に置き手紙を書いて病院に戻った。

しかし、



セイブン
セイブン

人生のイタズラと言える。




彼女はこのテントに入院中に何度も足を運んで来たのだが、
私がいないので不思議に思いながらも手紙を置いて帰ったのである。




セイブン
セイブン

周りのホームレス連中がテントを開けて、
テントの中を散らしかしては、彼女の置き手紙を外に放り投げたのである、


さやこ
さやこ

ホームレス連中ではなくヤンキー連中じゃなかったの?


セイブン
セイブン

そうかも知れないね、
私の置き手紙も気まぐれで放り投げられた可能性がある。
ほとんど連絡は取れずにいた。


さやこ
さやこ

最悪ね、誰かが入院しているよと教えてくれたらね、



簡単に会えるのだと思ったが、
お互いに置き手紙を見ることもなく年月がイタズラに過ぎていた。

偶然に会えたのが15年くらいしてからだった。



セイブン
セイブン

熱田の保護預かり所は外部からの連絡は、
簡単に受け付けないようになっていて、
DVの旦那などに居場所がバレる可能性があるからと言われる。




話しを聞くとDV男から逃れて他の男と結婚して、
子供もできて普通に生活を営んでいたのである。




さやこ
さやこ

かわいちょう、簡単に会えると思っていたら会えなかったこともあるよね、






心配していたが子供もできて幸せで良かったと思った。



福祉からの入院期間は3ヶ月の決まりと聞いた。

傷を塞いだ糸は2ヶ月後になって抜糸して、
そのあいだ笹島の仕事も行けずに入院生活に甘んじていた。



セイブン
セイブン

ここでも女子との不思議な縁で繋がるのである。


さやこ
さやこ

へぇ~浮気男!クズ人間ね!




1階のロービーでタバコを吸っていた時に、
玄関の前で女子が気分悪そうにしゃがみ込んでいた。

怪訝に思い大丈夫ですかと声をかけたが、体が怠いとのことである。


夜中なので心配になりここは病院なので先生に診るように頼んだ。


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