名古屋放浪日記(ホームレスと襲撃事件)

自伝的小説

この物語は主人公が名古屋市の日雇いや派遣会社での仕事を、
転々としながらその日暮らしの生活を描いている自伝的小説です。

名古屋市白川公園のホームレス群





名古屋市にある白川公園は綺麗な公園である。
公園の敷地内には名古屋科学館と名古屋美術館がある。

セイブン
セイブン

上からみると正方形の形をしているよ。



中央が広場になっていて北側に噴水があり、
その周りにベンチがあり夜になるとアベックが多い。






確かに夜は幻想的なムードが漂う公園であり、
科学館にはプラネタリウムがあって結構人気のある公園といえる。


名古屋市では8月になるとど真ん中祭りがあり、
若い人たちがそのど真ん中祭りの踊りの練習のために、
集まって夜でも夏場は賑わっている。




セイブン
セイブン

隠れたデートスポットと言えるね。




主人公の彼は公園の西側の小さな緑地に、
テントを張ってホームレス生活を楽しんでいた。
マップの赤い地点がテント張った場所。
消防署の近くで救急車がウルサイ場所である。

この公園の周りにはかなりの数のホームレスが住んでいて、
科学館とプラネタリウムを繋ぐ通路の下は雨を凌ぐには良い場所もあり、
ホームレスの寝場所にもなっていた。


何しろ公園の周りには日雇い労働者のテントが所狭しと並んでいて、

公園の南側の高架下には一般の人も何となく入るのが怖い場所でもある。







暴力男から逃げる家出女との出会い。






ある日の夜である、テントの中は暑いので涼を求めて、
公園の敷地にある噴水のある場所にいってみた。

噴水を囲むようにベンチが点々とあり、
主人公の彼も座る場所を探して、
ウロウロしていたが殆どアベックで入れなかった。



さやこ
さやこ

アベックが多いと入りにくいよね、



ひとつだけ1人で座っている空いているベンチがあったのでその横に座った。
何気なく横の人を見ると、




セイブン
セイブン

年の頃20代後半から30代前半の女の人であった。



さやこ
さやこ

へぇ~珍しいね。



不思議に膝の前にはスーツケースがあり、
何となく訳ありな気がして当たり障りのない話をしてみた。







さやこ
さやこ

気軽に彼女も話をしてくれたんだ。



何となく身の上話を聞いていると、
旦那の暴力に耐えられなく家出をして来たのだと話す。




セイブン
セイブン

話をしているうちに夜が明けてきた。
話している時には意識はしなかったが綺麗な顔立ちをしていたよ。



旦那も何故?
こんな綺麗な奥さんに暴力を振ったのかと、



セイブン
セイブン

バカな頭で考えてみたりした、



さやこ
さやこ

旦那さんもも神経質なくらいに嫉妬深い性格だと思う。
女の勘です。



男の暴力は彼女が少しでも他の男と話しただけで、
暴力を振ると言うのである。




セイブン
セイブン

その話を聞いて何となく納得したのである。


さやこ
さやこ

女の人も男のエスカレートする暴力に耐えられなかった。



さやこ
さやこ

逃げる気持ちもわかるわ。



ベンチで話をしていたら、すっかり夜も開けて、
お腹も空いてきたので、
近くの喫茶店でモーニングに行く。

喫茶店でもあれこれ話をして、


セイブン
セイブン

さて?これからどうするかと思案する。


スーツケースが邪魔なのでしばらく預かってくれと頼まれた。

自分がホームレスでテント住まいと言うことを、
中々言えなかったが、
あまりにも頼み込まれるので正直に話をする

すると彼女はホームレスに興味がありそうに笑いながら、
テントハウスを見せてくれとせがまれた。

さやこ
さやこ

女の人でも興味があると思うよ、




テントの場所に行くと、
恐る恐る彼女はテントの中を見ては、
子供の頃の思い出したように、
テントの中でキャッキャッと面白そうに這いずりまわっていた。

セイブン
セイブン

何となくキャンプのように面白かったのかも知れない。

さやこ
さやこ

子供の頃に戻った感じね(笑い!)



テントの中で横になりながら話しをしていたら、
2人とも疲れていたのか死んだように寝てしまった。


セイブン
セイブン

目を覚めると、
官能小説では無いので簡略に説明するがテントの中での●●は燃える、、





さやこ
さやこ

、、、、、、、


彼女も暫くはテントに住む事になるが、
やはり女の人のテントでの生活は不便であり、
周りの異様な目に晒されるのも目立っていた。



さやこ
さやこ

そうだわね、女の人のホームレスも中々いないので目立つわね、



そこでこのままではダメなので、
取り敢えずに、
名古屋市の一時保護預かり所に行くように進めた。



さやこ
さやこ

一時保護預り所てな~に?


一時保護預り所とは、
特に親の虐待とか旦那の暴力とか、
色々な事情で家出した人を保護する目的の場所で、
名古屋市では役所に行くと、
熱田の保護預かり所を紹介してくれる。





さやこ
さやこ

へぇ~そんな所があるんだ?



彼女に一緒に行こうと言われたが、
熱田からは笹島までは遠いので仕事の影響もあるので、
先に彼女が1人で行く事になった。



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ヤンキーとのトラブルと鎖骨骨折。



前置きは長かったが、前回の話の続きは、
隣の住人がヤンキーとトラブルになった話であるが。

前の続きはココから、

20代を筆頭に19歳の3人のヤンキーらしき人物が、
テントの近くで酒を飲みながら騒いでいたのである。

隣の住人は勝手に公園でテントを張っている人間である。
路上で騒いでいる人間に文句を言える立場でもないのだが、、、

その事を考えずに隣の住人は、


セイブン
セイブン

「うるさい!」と何やかんやと怒鳴りつけたのである。


さやこ
さやこ

そうだね、我慢すればよかたのにね。

普通の人間でも、
ホームレスや誰かにある程度の正当な理由なく「うるさい!」
と言われたら腹が立つと思う。


セイブン
セイブン

特に不良がかっていたヤンキーは怒り心頭だね。


さやこ
さやこ

事の発端は隣のホームレスの住人が悪いわね、(苦笑!)


セイブン
セイブン

そうなんだよ、こっちらに火の粉が飛んできたよ。迷惑千万だ!



ヤンキーにしてみれば、どこのテントかは見分けも分からないが、
確かにテントのある方向から「うるさい!何とか!・・・と」
聞こえたのである。


セイブン
セイブン

ヤンキーにとっては勘違いなんだけどね!


さやこ
さやこ

関係ない君のテントに襲撃かけてきたのね(苦笑い)



ヤンキーらは私が寝ているテントに近付き、
近くに置いてあった自転車を、
高々と持ち上げてテントに放り投げたのである。


さやこ
さやこ

わっ!怖い!



グスッり寝ていたのに、ズッさとする物音に目を覚ますと、
テントの布が顔に触れて、その上自転車の影が目の前にあったので、



セイブン
セイブン

一瞬で自転車が投げられたと感じた、


さやこ
さやこ

「ハット!」気がつき慌てて飛び起きたのね。



セイブン
セイブン

そうなんだよ!慌ててテントの中から脱出を試みるが、
テントのチェックが、、、何処にあるのか?!




ワォー!
テントに絡まれで脱出できない、

モグラのような形でテントごとグルグル巻き混んで、
中々脱出できない。


セイブン
セイブン

その間にヤンキーの笑い声が響いたんだ!



やっとテントから脱出して外に出たら、
ヤンキーの馬鹿どもはキャキャ笑いながら逃げていったのである。


セイブン
セイブン

事態が把握できたときは怒り心頭である!


さやこ
さやこ

笑い!ゴメンさなさい、つい笑えちゃう、

ふっと~長いため息をついて、
興奮さめぬまま震える手でタバコに火をつける。

抜け殻のようにボーッと腰を落としてそこで暫く佇んでいた。
取り敢えず壊れたテントの補修をしながら考えていた。

ある格言に「面白味を覚えた人間は、
その快感を得るために再度同じ事を繰り返す」



セイブン
セイブン

彼らは再び来ると感じたのである。
そして激しい怒りを覚えてた。



さやこ
さやこ

ホントだね、とんだ、とばっちりを受けたね、



今度来たら逆に酷い目に合わせてやると思ったのである。
彼らが来るのは普通の日でなく金曜日の夜と予想した。



さやこ
さやこ

何で?金曜日の夜と予想したの?


セイブン
セイブン

彼らはホームレス襲撃常習犯で関係ないベンチで寝ていたホームレスも襲撃されたんだ

それが金曜日の夜だったんだ。



さやこ
さやこ

なるほどね、常習犯だたんだ!


今度の襲撃に備えて応戦体制を固めて一本の角材を拾ってきた。

その角材で迎え撃つ気だ!


さやこ
さやこ

怒り心頭だね、



金曜日の夜が来た。
彼は隣の住人のテントの影に隠れて襲撃を待った。

隣の住人は「うるさい」と怒鳴ったヤンキーらが、
襲撃してきたと聞いて、
慌ててテントを捨ててどこかに消えていた。


さやこ
さやこ

何と!、、(苦笑!)


テントの影でジーッと待った。
モンキーバイクで来て、
この前のように近くに置かずに、
遠くの場所に駐車して公園に来ると感じた。



セイブン
セイブン

案の定、暗闇の中から4人の人間の影が現れた。


さやこ
さやこ

来たわね、、、(汗、、)

ここの場所は殆ど大きな木が立ち並び街灯が微かにしか届かずに暗かった。

ジワジワとテントの方に来る。
ヤンキーらは何の構えも無く襲われるとは、
よもや思わなかったのである。


さやこ
さやこ

相手はホームレスなので弱いと思っているのね、



そしてテントの目の前で静かに止まった。
前もってテントの中ではカモフラージュのために、
ラジオのボリュームを少し上げていた。

ヤンキーらはテントに耳をあってて中に人がいると確認して、
手にあるヌンチャクでテントを叩きつけた。

ガチャーンと大きな声が鳴り響いた!

多分にテントのクッションでヌンチャクでは、
大怪我をしないと踏んだんだろう。

単なるおどしである。



セイブン
セイブン

それだけ甘い考えでの遊びなんだよ彼らにとっては!、

襲われる方は命懸けである。


さやこ
さやこ

単なる遊びのツモリが命取りになちゃう可能性もある、



木の影から一気に飛び出して、
ヤンキーらが大きな怪我をするだろうと言うことを気にせずに、
誰かれなく角材で死ぬほど叩いた。

彼らはビックリして後退りに逃げるのである、

遠慮せずに誰彼なく思いきり叩いた。
倒れたら手を目掛けて叩いた。

多分音の状況から骨折と思える肋骨が折れたようである。

追いかけながらヘルメットも叩いたので角材が半分に折れた。

無我夢中であった。



さやこ
さやこ

しかし逃げる人間を深追いしてしたら、
誰でも必死に向かってくるから気をつけないと。




ヌンチャクを持っていた人間も必死に抵抗した。

そのヌンチャクが私の左の鎖骨にあたり、
暫くしてから物凄い痛みに襲われる。

ヌンチャクを振り回していたヤンキーも、
肩に負傷を負ったのか脚を引きずりながら逃げていった。


セイブン
セイブン

こちらも痛い手負いを負った。




彼らも手の骨折やら色々な傷で同等の被害の分かち合いとなる。


セイブン
セイブン

こっちは、鎖骨の痛みに襲われる。


ぐっーと膝を落とす最悪な痛みが走る。



木の影で休んでいると、
余りの痛さに失神してしまい、
長いこと記憶も飛んで横になっていた。



さやこ
さやこ

そうなんだよ、痛みが酷いと失神するんだよね、

かわいそうに、、、



暫く木の影で休んでいて、
目が覚めたのは、顔に雨粒が滴り落ちてきた朝であった。



セイブン
セイブン

雨である。




テントの様子を見たら骨組みが少し壊れて、
何とか組み立てることができた。


さやこ
さやこ

テントの中で雨をしのいだね。



鎖骨は完全に骨折のようだった。

テントの中で痛みに耐えながら何時間も寝ていて、
病院に行くあてもなく傷みに耐えていた。

雨は大雨になっていた。


さやこ
さやこ

飯も食わずにジーッと痛みに耐えていたの?


罰があったと痛感する。

夜がきた。

雨は笑うかのように大雨になてきて、
テントを殴り付けるように勢いが増してきた。

絶望の闇の中にいた。




天使の声が聞こえる。






夜の11時頃である。

痛みに耐えている時に、
入口の前で女の人の声が小さく聞こえた。

錯覚かと思ったがもう一度小さな声が聞こえた。

熱田に行った彼女かなと思って入口のチャックを開けたら、
夜回りの人」がお茶を持ってきて、



セイブン
セイブン

「何かお変わりはないですかと尋ねてきたのである」


さやこ
さやこ

こんな夜中に???


天使の声に聞こえた。

自転車で転けて肩を骨折したようですと言うと、
それは大変ですと救急車を呼びましょうと言ってくれた。



セイブン
セイブン

私はお金がないので救急車を呼べませんと答えると、


お金は大丈夫ですよと、
福祉で大丈夫ですからと言われ、
そして電話で世周りの担当者を呼んでくれた。



さやこ
さやこ

良かったね、



セイブン
セイブン

うん、今でも不思議に思うことがある。


大雨の日である、、、そして寝静まった夜中である。

今でも助かったと心から感謝である。




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