この物語は主人公が名古屋市の日雇いや派遣会社での仕事を、
転々としながら、
その日暮らしの生活を描いている自伝的小説です。
ホームレスの色々形態なども投稿。
日雇い労働者とホームレスは紙一重。
日雇い労働者での生活で困るのが、
金が切れて仕事が切れることである。

普通に生活していてもお金がないと困るわね、
金が無くなったら仕事をすれば良いが、

仕事まで無くなると一気にホームレス生活になる。
日払いで生活している労働者は金が中々貯まらない。
仕事が無くなり金が無くなれば即ホームレスの仲間入りになる。


でも?労働者て結構な給料もらうのでしょう?

日払いは1万2千円がいいとこなので、
大半の日払い労働者は駅の近くの宿(やど)で寝泊まることになるが、
その日に稼いだ金は宿賃と飯や酒で消えて、
辛うじて次の日のタバコ代やコーヒー代が残るだけである。

中々金が貯まらず次の日も日払いの仕事を求めて笹島を彷徨う。
一般の仕事の給料体系は月締めの後払いが原則である。
日払いの寄せ場ではその日に働いてその日の現金払いとなる。
全国的には、
東京では高田馬場、大阪では西成、名古屋では笹島あたりが有名である。
日払い作業で建築関係や土木関係の仕事の繁忙期は9月ころから3月までで、
繁忙期明けの4月~6月は閑散期で仕事が一気に途切れることになる。
4月までに少しの金でも残しておかないと、
確実に金が途切れてホームレス生活に陥る。

ヤハリ、日頃からの蓄えが必要ね、
日払い生活の初めてのころは繁忙期と閑散期を経験していないので、
何時でも仕事があるとの勘違いで金を貯めることはしない。
痛い目にあうことで次から気を付けるのである。
主人公の彼もそのことに気が付かずに4月頃には金もなくなり仕事もなく、
ホームレス生活に陥ることになる。

かわいそうに、、、、

自業自得と言われたらそれまでである。
定着型ホームレスと放浪型ホームレス。

4月になると仕事を探しても見つからないので、
金が無ければホームレス生活に陥る。
主人公の彼もホームレス生活を味わう。
ホームレス生活をして気が付いたことは、
ホームレス生活には定着型と浮浪型があることに気が付く。
新聞のニュースにも賑わっている、
駅の近くや公園などで、
段ボールやブルーシートなどを張って、
寝泊まりしている定着型ホームレスと、
寝グラを持たないで一定の場所に定着しない、
公園のベンチや駅、店の軒先などで、
横寝をしている放浪型ホームレス。

へぇ~ホームレスは一緒かなと思ったら少し違うんだね、

そうなんだよ、
観察していると色々なホームレスの形態が見えてくるよ。
ホームレス生活の最初の頃は、
一定の場所に定着しない放浪型のホームレスからスタートとなる。
周りのホームレスの様子を見てから、
駅や公園などで、
段ボールやブルーシート張っての本格的なホームレス殿となる。

イキナリ、段ボールやブルーシートを張るのでなく周りのホームレスを参考にするんだ。
放浪型ホームレスは駅や店先などで寝ているので、
時間がくれば暑い日だろうが雨の日であろうが、
体が怠くても周りの人に迷惑がかかるので、
段ボールを片付けてその場所から退立ち去らなければならない。
放浪型のホームレスは定着型と違ってその点は厳しいと言える。
放浪型は寝る場所が一定しないので、
疲れはてても駅や店先ですぐに眠れない。
時間によっては休めないし眠れないので大変である。
場所にもよるが夜の9時~10時それ以降の時間帯までに、
何処かで時間を潰さなければならない。
過酷なホームレス生活となる。
疲労困憊で辛く厳しい時間帯となる。


日中はホームレスは何処にいるの?
先ほども書いたが、
定着型ホームレスは誰にも遠慮することがないので、
テントの中で何時までも寝起きや、
時間を過ごせることができる。
定着型は放浪型から見ると天国生活である。
ホームレスは三日やれば病みつきになると言うのは、
定着型である。
放浪型は先ほども書いたが駅や店の軒先で休めないので、
何処か休める場所を探す。
昼間には1番に憩える場所が図書館である。
図書館などに行くとフロアのソファでホームレスが休んでいる。
放浪型ホームレスはテントなどの囲い無いので、
夜に寝ている時は殆ど危険に晒されている状態と言える。
夜などはまともに寝ることもできずに、
万年睡眠不足状態である。
図書館に出かけて図書館のソファで死んだように、
ゴーゴーと寝息をたてて寝入っている。


ホームレスが寝ているのを、警備員が体を突いて起こすのを見たことがある、

放浪型ホームレスは厳しく大変なんだね、
公園のベンチや駅近くで睡眠をとるので、
睡眠の質が悪くなり、
ホームレスは時間関係なく何処でも寝てしまう。
駅の出勤ダッシュの人盛りの騒音の路上でも、
死んだように寝ているホームレスも見かける事がある。
それだけ放浪型ホームレスは、キツく厳しいと言える。
だからホームレス生活は、
テントを張るか段ボール定着するかで、
天国か、地獄と分かれる。
しかし、
場所取りは893さんの縄張り争いの様に熾烈で激しいものである。
無事場所を確保しても維持するのも大変である。
誰彼も良い場所を狙っているのである。
余程、
性格も強くメンタルも強くないと難しい。

放浪型も色々な人種に分かれるんだ。
主人公のように笹島で何時でも仕事が拾えるように、
駅の目立たないと場所や名古屋職安前とかで、
待機しながら寝ている労働者も多い。
豊かな生活を諦めて、
厳しい放浪型ホームレス生活を送るホームレスもいる。

働くのをあきらめて完璧ホームレスになる人もいるんだね、
ギャンブル好きな人間はギャンブルしたいがためにギャンブル資金を得るために、
無理してでも仕事を探すのである。

本格的なホームレス生活。


腹をくぐって仕事が出てくるまでに、ホームレス生活を楽しく過ごす事を考える。

タバコと酒は我慢しても、
問題は飯である。
名古屋市では色々な場所で炊き出しがあり、
少々我慢すれば何とか生きられるのである。
丁度忙しい時に買った自転車もあるので、
名古屋市の周辺を自転車でブラブラとする時間もある。
金が無くなると駅の近くに「何でも買い取り屋」があって、
何らかしらの品物を持っていくと買い取ってくれる。
傘を何本か持って買い取って貰った人もいた。
バブルの時代は何でも売れた。

道端に不法投棄された品物にも結構な値段が付く場合があるんだよ、

少しのお小遣いにもなるね、
結構な金になるので、
本格的にこれで商売でもしようと思った事がある。
ある有名な起業家がホームレスになって、
不用品回収の事業を起こして、
ホームレス生活から脱却して成功した人がいた。
私もアルミ缶も拾っては古金屋に売ってはみたが、
とてもではないが割に合わないので2~3回でやめた。
何しろ夜中にアルミ缶が出る場所にいって、
袋に詰めては、一杯になると公園などに隠して、
再びアルミ缶を探しに出かける。
ヤめるキッカケは朝の通勤ダッシュの大通りの交差点で、
自転車の前と後ろにアルミ缶を一杯積んで、
へっこらへっこらと走っていたら、
突然に集めたアルミ缶の袋が破れて、
道路一杯にアルミ缶を散らかしたことがある(汗!)

恥ずかしい、、
散らばったアルミ缶を避けるために車がノロノロ進行になり、
道路を混雑に導いた経験がある。

散らばったアルミ缶を見た時には流石に嫌になり、
そのまま逃げよと思ったが、取り敢えず散らばった缶を、
汗をかきながら路肩に寄せて何とか交通量も緩やかになって、、、

最悪な出来事ですね、、、、、、、
恥ずかしいやらドライバーの嘲笑が何とも言えないトラウマ的になった。
シンドイ想いをして、
集めたアルミ缶も労働の割には大した金にならない事に気がつく。

二度と缶集めをしたいと思わなくなっていた。
笹島の日払いでも時たま仕事があるので、
それで何とか食い潰す事ができた。
ホームレス生活も自転車があると、
移動できる範囲が広いので、
敢えて駅の周りに待機せずとも離れた場所から通うこともできた。
先程も言ったが放浪型ホームレスで困るのは、
雨の日の寝ぐらである。
雨の日に公園のベンチで眠るわけには行かないのである。


そこで雨風を防げる場所をみつけたよ。

そんな場所があるんだ?
名古屋駅と栄駅の真ん中あたりに問屋街があり、
そこは自然に軒先の屋根が出ている店が多く、
服などが雨に濡れないようになっている。
チョットした商店街のアーケードになっている。
段ボールも店先に出ている。
よくテレビなどで段ボールの良さを宣伝しているが、
ダンボールハウスは優れものである。
簡単に作れて寝ていると心地良く、
寒い時には暖房機能が働いてホームレスには最高なアイテムである。

問屋街は雨風を凌ぐには丁度良い場所だったんだ。
放浪タイプのホームレスも何人か住んでいたので、
主人公もここを宿として、
笹島に仕事を探しに行くのであった。
テントを買ってきて定着型ホームレスに移行する。


しかしである、
ヤハリというか放浪型ホームレスはキツく疲れるのである。
朝から体がだるくて動きたくなくても、
店先などで迷惑がかかるので、
無理にでも動かなければならないのである。

仕方がないので定着型のホームレスに移行する事に決めた。

ヤット、一人前のホームレス殿ですね(笑w)
定着ホームレスにはテントが必要で、
ブルーシートでもと思ったが、
日払いで儲けたお金で思い切って2万円くらいの本格的なテントを買う事にした。
定着する場所は決まっていた。
名古屋市には白川公園と言う場所があり、
何とも行き場のないホームレス群が戦場のように、
たくましく住んでいた。

公園の片隅に主人公も厚かましくもテントを張って寝ぐらとした。

周りに誰かいたの?
隣には立派なブルーシートの住人がいて、
朝になると自分の庭?をこまめに綺麗に掃除をしていた。

一応にお茶でも手にもってお隣さんに挨拶をした。

お隣さんとのコミュニケーションは大切ですよね(笑い!)
人の良さげな住人がいて、
ついでに大きなブルーシールテントハウスの中を見せて貰ったが、
中は広く掃除が行き届き綺麗なテントハウスであった。
実際に隣の住民のハウスは左側の写真のように、
手の込んだ立派なハウスでした。
右は普通に市販されたテントである。


定着型ホームレスに変わってから移動しないで寝ていられるので、
精神的にも肉体的にも楽になった。

これこそ天国と言えた。
しかし、
世の中天国の後は地獄も待っている。

そうよね、世の中良いことばかりでなく悪いことも起きるのね、
朝起きて自転車で笹島に仕事に就けば、
宿代がかからないので少しは金も残ったが、
ギャンブルなどで負けて、
働くが相変わらず貧乏生活は変わらない。
隣の住民も偏固な人間であった。

まぁ、、
ホームレス人間は色々な苦労や辛辣な環境に晒されているので難しい性格が構築されている。
ある日の夜のこと、
ヤンキーのような人間がテントの周りで、
友達同士で酒を呑みながら叫んでいたのである。
私は疲れ果てて寝ていたのであるが、
隣の住人はヤンキーらに向かって「うるさい!」と怒鳴り散らしたのである、

それに対して、
若いヤンキーと隣の住人とトラブルとなり、
関係ないはずの私の方にも火の粉が飛んできた。
物語が長くなりそうなので、
次の機会に書きたいと思います。
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