この物語は主人公が名古屋市の日雇いや派遣会社での仕事を、
転々としながら、その日暮らしの生活を描いている自伝的小説です。
飯場巡り(飯場とは、土木関係や建築関係の労働者が食事したり宿泊する場所)
物語の主人公である彼は、
名古屋市の飯場や派遣会社を転々と渡り歩いている。
彼が飯場を転々と渡り歩くには理由がある。

へぇ~なにか理由があるの?

理由は単純にギャンブル好きでギャンブルに負けたら、
金がないのでギャンブル資金を稼ぐ為に、
飯場に稼ぎに行く割り切りかたである。
派遣会社でも良いのであるが、
手っ取り早く短時間で金になるのは、
月極の契約がある飯場の方が良い。

月極契約とは30日間契約して30日間休みなく働けば
30日間で働いた分の給料を精算してくれるシステムである。

へぇ~飯場にもそんなシステムがあるの?
単に1週間でも良いのであるが、
中々1週間契約はなく30日契約の方が多い。
30日間の日数を埋めるのに40日以上かかる場合があるので、
その場合は貰う金は引かれるので少なくなる。
雨の多い季節の場合、
30日間埋めるのに60日間かかった場合は、
マイナスになる可能性もある。

前借りなどしていたら余計赤字になる。
メシ代や宿泊代は1日に3千円くらい引かれるので、
確実に仕事にあぶれたら赤字路線である。
4日休めば1万2千円くらい引かれるので決して安くはない。
「土方を殺すのに刃物入らない雨の三日も降れば良い」

労働者さんも大変だね、
30日間に満期になって金を計算してもらたら、
飯場を出るのはその日でも良いが、
次の日の10時までに出ても良いとされ、
親切な飯場もある。

ホテルのテェックアウトのような感じである(笑い)
満期が終わり次の日は、
サウナー辺りで寝泊まりのギャンブル三昧となる。

これが病みつきになるのね、
飯場と言うと暗いイメージが付きまとう。
昔の炭鉱のようにタコ部屋のイメージがダブるのである。
タコ部屋の場合は強制的に、
長い日々拘束されると言うイメージがある。
飯場も何となく自由であるが、
何かに拘束されている感じで、
簡単に辞めますとは言い難いものである。

月極のある飯場だと金の支払いはクリーンであるが、
セコイ飯場もある。

飯場と言えば暗いイメージが確かにあるね、
普通に前もって辞めますと言うと、
ひと月近く地獄のように、コキ使われるのである。

飯場も逃げなければ成らない事もある、
トンコ(黙って逃げる)である。
実際に飯場から逃げる時は簡単にはいかないものである。
飯場によっては玄関前には見張り番がいる。
決して見張りをしている訳ではないが、
事務所は客の往来や労働者の面接などで見易い間取りとなる。

トンコする時にバッグを担いで入り口から出ると、
何かしら言われる。
言われるのが嫌で秘密裏にトンコする。

泥棒みたいだね(笑いw)
夜でも良いが廊下などで誰かとかち会うと言い訳も効かない。
昼間にトンコするときは、
黒いゴミ袋にバッグを入れて玄関を出る。
見張り番はゴミを捨てに行くのだと思って、
何も言わないので怪しまれない。

そこまでして逃げたいのは、

単に、
金があってギャンブル三昧の生活がしたいだけの、
クズ人間の発想である。

最悪!クズ人間ですねw(笑い!)
世話になった飯場の縁切りは簡単にはいかない。
「あ~でもない、こ~でもないとなる」
スッキリ爽やかにトンコした方が良い。

なるべくなら月極契約の人夫の方がスッキリするね、
派遣会社では半年契約のような雇用形態があり、
主に期間工である。
愛知県はトヨタなどの大きな会社が存在するので期間工も多い。
期間工も40万円以上あるとの触れ込みであるが、
完璧に半年満期達成しないと支給されない。
中途半端な辞めかただとボーナスなどがつかなくなる。

金を稼ぐのは大変である。
ギャンブルにでも勝てば40万円なんて直ぐだと、
変な事を考えていればドン底にハマる。

本当ですね怠けると何処かでツケが回ってくるのね、
飯場の形態。

住み良い飯場も結構ある。
鉄筋コンクリートの完全個室で、
風呂も本格的なバスルーム式で料理も結構美味しい。
大手の飯場には元大手のコックの専門らしき料理人がいて、
労働者の腹を満たしている。

それ程美味しいとは思わないが、、

食事の味覚は、人それぞれ違うからのね、
少し、小規模の飯場での3~4人のお母ちゃんが、
賄ってくれている飯の方が、
案外に美味しいのである。
飯場のお母ちゃんと変な関係になったのであるが、
男がいると知らずに逢瀬を重ねていたら、

包丁を持って追いかけられた事がある。

逃げるのに大変で殺されかけたが、
奇跡的にも無事に逃げきった。
まぁ、、こっちらが悪いのであるが、
人間には不可抗力と間違いと言うのがある。

生きているでけでもボロ儲けよ!w(苦笑い!)
飯場のお母ちゃんと労働者が出来ちゃう事は結構ある。


水商売では店の女と出来たら50万円の罰金であるが、
大概に払わずに2人で店から駆け落ちである。
酷い飯場もある。
部屋がコンテナーボックスで良いのか悪いのか?
大部屋に8人くらいの雑魚寝部屋もある。
前の人夫日記にも書いたが、
1番最悪な寮であった。
彼の考え方は、
過ごしやすい飯場は、
飯はつかないで自分が好きな物を食べれる全額日払いが良いと言う。

上記のオンボロアパートも全額日払いで、
他の寮に移して貰ったら結構良かった。
寮住まいには、全額日払いというのがない。
あったとしても半額日払いとか、
ジュース代や帰りのビール代の2千円の前借りなどが一般的である。
全額日払いにすると人夫も部屋代を払わずにトンコする輩がいる。

主人公である彼も長い事、全額日払いの飯場にいたのね、

ボロアパートでの生活であったが全額日払いなので長続きした(苦笑い)
ひと月の中で何時でも良いので、
日払いから2万円を払うシステムになっていた。
飯場を転々と渡りゆく彼には過ごし易い飯場であったが、
お得意さんは余りよくはなかった。

人それぞれに違うからね、大概人間関係につまずくのね、

キツイ現場が多かったが、相性が良かった感じだね、
全額日払いだと何故かしら人夫が入れ替わりであり、
お得意さんにも評判が悪くなる。
取引先から仕事を断られるハメになる。
ヤハリ言い方は悪いが、
労働者は何かしらで縛りつけた方が、
会社のためや人夫のためにも良い気がする。
ちなみに賄いのお母ちゃんとは、
なんやかんやで同棲する羽目になるが、
ギャンブル好きの彼は生活費を入れる事ができずに、
お母ちゃんに三行半くだされ部屋から追い出される事に、

おメデタイ話である、、、
余談であるが、
アルコール依存症は2~3千あれば酒にありつけ満足できるが、
ギャンブル依存症は1万円以上ないと満足できないので、
満足を得るためには仕事は頑張る。
ギャンブル資金を稼ぐために働く。
ギャンブルのための人生で、
彼も、周りを読めないドン底人生であるが、

絶望的な発想は持ち合わせていない。そこがクズ人間と言われる所以である。

クズ人間て、、自分の事はよく知らないのね、
知らないからクズ人間ですね!(笑い!)
下記から元気が出る。

仕事探しは下記から。

仕事探しは下記から。

応援クリック御願いします。
コメント